『ER』みたいな病院で一度診てもらいたかった

TURBO2035

2011年08月07日 04:40



ついに『ER緊急救命室』が、
最終15シーズンをもって終わりました。

半年前にNHK・BSの放送を録りためてあった最後の7話分を、
台風9号が吹き荒れる深夜に一気に観ました。

約15年間観つづけてきて、
なぜすぐに観なかったのか。

正直パワーダウンしていたのは否めなかったし、
終わるのが惜しい気持ちもあったのかもしれません。

でも実は、この最後の7話が面白く、
カーターを中心に昔出ていたキャストたちを次々と登場させて、
ERファンのために実に真っ当に、
この人気シリーズを気持ちよく終わらせてくれます。

一番印象的なエピソードは?といわれたら、
第6シーズンで、カーターと
頑張り屋の医学生ルーシーが患者に刺されて、
カーターが重症を負い、
ERの仲間達の必死の治療の甲斐も無く
ルーシーが死んでしまうエピソードを挙げます。

当時NHKはこのエピソードを、
刺した患者が統合失調症(昔でいう精神分裂症)の設定だったので
放送自粛し、それほどインパクトがありました。

製作者側もおそらく、このエピソードが頭にあったのでしょう、
最終シーズンで同じルーシーという名の、天使のような
小学生の女の子(必死に母親の看病をする)を登場させ、
最終回には、ルーシーを思わせる、
必死に患者のために駆けずり回るジュリアという実習生を、
何のキャラクター説明も無く唐突に出してもいます。

このジュリアがカーターらとともに、
事故にあった妊婦の治療にあたり、
頑張った末、双子を出産させますが、
不幸なことに母親が亡くなってしまいます。

「私には出来ません・・・こんなこと毎日・・・」
そう言って落ち込むジュリアを、ブレナー医師が励まします。

「もちろん出来るさ。人を助けるのが君の仕事だ。
たとえ救えないことがあっても、とにかくベストを尽くす。
そして家に帰り、睡眠をとり、翌日には戻って来て、
また次の人を助けるんだ」

これこそが『ER』の一貫したテーマでした。




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