2011年08月07日
『ER』みたいな病院で一度診てもらいたかった

ついに『ER緊急救命室』が、
最終15シーズンをもって終わりました。
半年前にNHK・BSの放送を録りためてあった最後の7話分を、
台風9号が吹き荒れる深夜に一気に観ました。
約15年間観つづけてきて、
なぜすぐに観なかったのか。
正直パワーダウンしていたのは否めなかったし、
終わるのが惜しい気持ちもあったのかもしれません。
でも実は、この最後の7話が面白く、
カーターを中心に昔出ていたキャストたちを次々と登場させて、
ERファンのために実に真っ当に、
この人気シリーズを気持ちよく終わらせてくれます。
一番印象的なエピソードは?といわれたら、
第6シーズンで、カーターと
頑張り屋の医学生ルーシーが患者に刺されて、
カーターが重症を負い、
ERの仲間達の必死の治療の甲斐も無く
ルーシーが死んでしまうエピソードを挙げます。
当時NHKはこのエピソードを、
刺した患者が統合失調症(昔でいう精神分裂症)の設定だったので
放送自粛し、それほどインパクトがありました。
製作者側もおそらく、このエピソードが頭にあったのでしょう、
最終シーズンで同じルーシーという名の、天使のような
小学生の女の子(必死に母親の看病をする)を登場させ、
最終回には、ルーシーを思わせる、
必死に患者のために駆けずり回るジュリアという実習生を、
何のキャラクター説明も無く唐突に出してもいます。
このジュリアがカーターらとともに、
事故にあった妊婦の治療にあたり、
頑張った末、双子を出産させますが、
不幸なことに母親が亡くなってしまいます。
「私には出来ません・・・こんなこと毎日・・・」
そう言って落ち込むジュリアを、ブレナー医師が励まします。
「もちろん出来るさ。人を助けるのが君の仕事だ。
たとえ救えないことがあっても、とにかくベストを尽くす。
そして家に帰り、睡眠をとり、翌日には戻って来て、
また次の人を助けるんだ」
これこそが『ER』の一貫したテーマでした。
Posted by TURBO2035 at 04:40│Comments(0)
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